今回は貯蓄・投資の記事です。
これまで、株式についてリスクを押さえて行う投資としてIPO,POについて記事を書きました。
今回は立合外分売についてお話します。
立会外分売とは
『立会外』とは証券取引所の取引時間外という意味。
取引時間外に企業や大株主が持ち株を割引価格で売りに出す方法です。
なぜ割引で売り出すのか？？
割引価格で株を売り出すのは株の「流動性を高め」たり「株主数を増やし」たりしたいから。ローリスクで個人投資家の購入を促すためです。
東証一部の昇格基準株主数の確保のために行うケースもあるようです。
なぜ時間外に売り出すのか？？
時間外にする理由は、現在 流通している株の値段（株価）に与える影響を極力薄めるため。
大量に株を市場に売り出すため、価値が薄まり一時的な価格の下落を抑えるためです。
立会外分売であれば、時間外に割引価格で買い手を募ることでき、取引時間開始後には前取引日の終値からスタートするため、株価の変動を最小限に抑えることができるのです。
メリット
- 割引価格で購入できる
- 購入手数料が無料
- ノーリスクで儲けが出る確率が高い
- 一部上場への変更も期待できる
まず１番のメリットは割引価格で購入できること。前取引日の終値から平均3％程度割り引かれた株価で売り出されます。
また立会外分売での購入手数料は無料です。
リスクが少なく短期間で儲けが出る確率が高いのも魅力的です。リスクが低くないと運用資金が多くない場合は危険です。
一回の売買で、差益がだいたい１万円以下ですが、高確率で利益を出すことが出来ます。
また割引価格で購入した株を保有しておいて、一部上場への指定替えの決定により株価が上昇するのを待って売却するという方法もあります。
留意すること
リスクの面から見てデメリットというほどのものではないので留意点とします。以下の点があります。
- 注文後抽選に当たるとは限らない
- 大きな利益は見込めない
- 分売後に株価が下がる可能性もある
大量に売り出されることが多いと言っても、購入希望者が多くなり抽選になります。人気銘柄で上昇が期待できるほど、当選は難しくなります。
小額でも確実に利益確保できるのでメリットの方にも記載しましたが、利益幅は大きく期待できない点は留意点でもあります。
立会外分売後、実際に市場の取引がスタートするとき、必ず価格が上昇局面になるとは限りません。リスクは少ない取引方法といえ、リスクゼロではありません。
どの証券会社で申し込むか
以前ＩＰＯの当選確率を上げるために複数証券会社で申し込みをするという記事をあげました。
立会外分売も複数の証券口座から申し込みたいところですが、準備資金の問題もあります。
色々調べてみたところ、ネット上での情報ですがマネックス証券と楽天証券の当選確率が高いとの情報を得ました。
しばらく、この２口座から実際に申し込みをして報告記事をあげていきます。
まとめ
株式の『夜の市場』ともいえる立会外分売。
割引で株購入ができ、リスクが少なく、当選すれば価格上昇の確率は高くなります。
短期間の取引では、差益は小さい場合も考えられますが、一部上場への市場変更を見越して長期保有して差益拡大を狙うのも方法です。
当選が確実ではないこと、値を下げてしまう銘柄もあることは留意点です。
以上 立会外分売についてお話しました。
次回はIPOの申し込み管理方法についてお話します。
