東京池袋で乗用車が暴走し、死傷者12名を出した今年(2019年)4月の事故について、遺族が東京地検に厳罰を求める要望書を提出してニュースになりました。
要望書には約39万人の署名が集まったとのことで、事故に対する社会の関心の高さがうかがえますね。
今回は”上級国民”たちが起こした事故について調べてみました。
記事の内容
上級国民(じょうきゅうこくみん)とは
#池袋暴走事故
— 藤丸のの(なりきり垢) (@hujimarunono) September 20, 2019
みんな上級国民
上級国民言ってるけど、
上級国民って言葉はなんJ発祥なんだぜ。
上級国民という言葉ができた理由として、佐野氏の作った東京五輪のエンブレムがボツになった経緯武藤敏郎が話してる時に「一般の国民」「一般国民」と連呼したことが由来だぞ。
社会的な地位などによって、特別な権利を得た人を揶揄する言葉。
上級国民は造語で、2015年の五輪エンブレム問題の経緯説明の際、五輪組織委員会の武藤敏郎が「一般国民」という言葉を用いたことが発端とされる。
インターネット上では、「国民」という表現を「一般国民」と表現した武藤敏郎の経緯説明が上から目線であるという話題がSNSなどを通じて広まっていった。
その後、一般国民に対比した語として上級国民という言葉が生まれたとされる。
なお、「上級国民」の語は2015年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補にも挙げられている。
出典:Weblio 新語時事用語辞典より
このように、2015年に「上級国民」という言葉が使われ始めたとき、”一般国民を見下す、偉そうなエリート層”を揶揄する意味でした。
しかし最近、もっと強い怒りを込めて使われることが増えたようです。
きっかけは上級国民と呼ばれる人たちが起こした交通事故でした。
飯塚幸三の事故
事故概要
2019年4月19日、東京池袋の交差点で、元通商産業省の工業技術院長である87歳の飯塚幸三氏が運転していた乗用車(プリウス)が暴走しました。
乗用車は赤信号を2回無視して時速100キロ近いスピードで交差点に進入し、横断歩道付近で二名(母と子)が死亡。
乗用車を運転していた男性を含む10名が負傷しました。
男性は大けがをして入院したため、警察は回復を待ち、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で任意で事情を聴きました。
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飯塚幸三の現在
元通産官僚で工業技術院の元院長である飯塚幸三氏。
事故後、報道陣の前に姿を現したときは、両手に杖を持ってやっと歩いている状態でした。
バッシングを受けたせいか、現在は目白警察署の捜査員と思われる人々に自宅警護されているようです。
厳罰を求める署名39万筆を集め、要望書が検察に提出されたが、現在も、任意の聴取のままで、逮捕・送検・起訴などは行われていない。
石川達紘の事故内容
事故の概要
2018年2月18日、79歳の石川達紘氏が港区の都道で乗用車(レクサス)を停止させた後、左足で誤ってアクセルを踏み、時速100キロ以上のスピードで約320メートル先の店舗に突入。
歩道を歩いていた37歳の男性をはねて死亡させました。
事故現場は、東京都港区白金でトヨタの高級車「レクサス」を運転していた石川氏は道路の路肩でいったん停車し、知人を乗せようとした際に急発進して暴走。
この知人とは、20代半ばの髪が長くて、きれいな女性とのことで、一部には銀座のホステスとも言われています。
石川達紘氏は右足の甲を骨折し、全治6か月の診断を受けて入院しました。
事故から10か月後に書類送検、1年以上たった2019年3月22日に、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(過失建造物損壊)の罪で、在宅起訴されました。
男性は事故当時から一貫して「アクセルを踏み込んだ認識はない」「車の不具合だと思う」と話し、容疑を否認しています。
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石川達紘の現在
事故を起こした石川達紘氏は元東京地検特捜部長で、現在は有名弁護士でした。
石川氏の代理人を務める小林正樹弁護士は「起訴は誠に残念。法廷で事故は過失に基づかないことを明らかにしたい」とコメントしています。
これから注目の裁判が始まるようです。
千野志麻の事故内容
事故概要
2013年1月2日、元フジテレビアナウンサーの千野志麻(ちのしお)さんが、静岡県沼津市のホテル駐車場で、自家用車を運転中に、長野県小諸市の38歳男性をはねて死亡させました。
2月12日に自動車運転過失致死の疑いで書類送検されました。
12月27日に静岡区検察庁から略式起訴され、静岡簡易裁判所で100万円の罰金刑に処され即日納付しました。
千野志麻の現在
千野志麻(ちの しお)さんは元フジテレビのアナウンサーで、夫は第91代総理大臣 福田康夫さんの甥にあたる人物、横手信一さんです。
結婚披露宴は森喜朗さん、安倍晋三さんをはじめ自民党大物政治家がそろう華々しいものでした。
千野さんは事故のあと、フリーで出演していた番組をすべて降板しました。
また罰金100万円のほかにも、被害者へ多額の賠償金を支払ったとみられています。
賠償金額は被害者が将来得られたはずの生涯賃金から算出され、一般的には数千万円から、年収の多い人の場合は1億円を超えるようです。
しかし事故後1年たたないうちにハワイに家族旅行に行ったことや、別荘でパーティーを開いていること、お子さんたち3人を慶応幼稚舎に入学させて派手な生活をしていることなどが、ネットで取り沙汰されています。
2014年には夫の癌が見つかりましたが、現在は回復されているようです。
元フジテレビアナウンサーの千野志麻も男性看護師を轢き殺してますが、父親は政治家で2003年から沼津市議会議員の千野慎一郎、旦那・横手信一は福田康夫元首相の孫という上級国民で100万円の罰金だけでした。この様にやり返してくる可能性のある相手には何もしないのが警察、検察です。
— ふぇるなんどぺれす (@PARTAGASD04) July 26, 2019
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今年4月の池袋の暴走事故に対して、厳罰を求める39万人の署名の重さ。
これら事故をきっかけに吹き出した”上級国民”への怒りをSNSで目にする機会も増えました。
私来世は日本の上級国民として生を受けて好き勝手に生きたいなぁ〜
— ヒプマイは声優さんが本人だから! (@sakura_usagi133) September 22, 2019
飯塚幸三マジ羨ましすぎます〜散々人をひきころして、怪我させて逮捕されないだなんてさあ
今の日本って
— AsG Retsubaby (@tsuyossiy) September 22, 2019
上級国民は人はね殺しても逮捕もされず
今俺たちが一生懸命働いてる年金も俺たちが年取った時には夫婦で13万とか、
来月から税金も上がるのに一部の富裕層のみが裕福となり、一般民がただただ苦労をする
どうせこうやって一人の人が呟いても動かない世の中だからこそみんな理解して欲しい
広がる格差社会への不安が、加害者への怒りを増幅させているようです。
この国は上級国民をどう裁くのか、この国に法の下の平等は本当に存在するのか。
行方を見守っていきたいです。
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