今回は歯科矯正のカテゴリーに入れているのですが、少し外れたお話になります。
歯科矯正は、今年2018年になってスタートしたんですが、昨年2017年は、“銀歯”を“セラミック”に変えようと一般歯科診療を受けていました。
今回は、そのときに受けた『セレック』(CAD/CAM冠)という治療について、特徴やメリットについて書きます。
※記事上の資料はセレック治療を行っている銀座の
『ブランパ銀座メディカルデンタルクリニック』
さんの資料をお借りしています。
※ブランパ銀座メディカルデンタルクリニックさんが、
セレックを保険適応されているかは、確認しておりません。
歯の治療のイメージ
これまでに歯科治療を受けたかたなら、経験があると思いますが、“銀歯”の治療の手順って覚えていますか? ちょっと、思い出してみてください。
先生や歯科助手さんに任せているので、手順なんて知らないし、興味ない方も多いかも知れませんね。
以前は、
- 虫歯部分の歯を削る
- 歯の根っこの状態を確認する
- 根っこの神経をとる必要があれば取る
- 粘土のようなもので型を取る
- 仮のふたをしてその日は終了
- もう一度歯科医院に来院してつけてもらう
だいたい、そのような治療ではなかったでしょうか!?
わたしも従来の手順での治療しか受けたことがなかったので、
当たり前に時間がかかるんだろうなと思っていました。
現在のセラミック治療
今回、わたしが受けた治療は『セレック』治療というものです。
さっきあげた治療の流れ
- 虫歯部分の歯を削る
- 歯の根っこの状態を確認する
- 根っこの神経をとる必要があれば取る
ここまでは、昔の治療方法と変わりませんが、、、その後
4.スキャナーのような機器で口の中を3D撮影
※昨年、型どりをしたときは、目にタオルが被せてあったので、どんな機器か知りませんでした。
2018年 矯正歯科でこの機器の現物を見ることになります。笑
5.3Dデータから加工用のデータを作成
6.専用の機械で削り出して被せ物を作成
※見えにくいですが、水を飛ばしながら、被せ物の原石を削っています。
7.その日のうちに被せて完了
※院内で作成するので、他の歯との色あわせなども早い
正直、一番最初に『セレック』治療を受けたときは、あまりにも流れが違うので、
逆にどの工程が短縮されたのがピンときておらず、
まったく新しいしくみなんだなぁーくらいにしか気づいていませんでした。
どのクリニックにも導入されている訳ではないらしいです。
セラミックのメリット
『セレック』治療のメリット ※クリニックさんで説明を受けたもの
- 治療期間が短い
- 金属の場合より削る量が少ないので、自分の歯を残すのに最適
- すき間から虫歯になりにくい
- 金属アレルギーの心配がない
- 歯に一番近い素材なので、体にやさしい
- 噛み合わせの対になる歯にもやさしい
- その日のうちに接着できるので強い
- その日のうちに接着できるので感染を防止できる
- 通院、麻酔の回数を減らせる
- 見た目が良い
赤く色づけした部分は、わたし自身も実感した点です。
セラミックのデメリット
以下のような記事がありました。
CAD/CAM冠にも問題点もある。施術後に冠が外れやすい、との声がネット上に多数上がっていることだ。たびたび冠が脱離するため、治療を巡って歯科医院と患者の間でトラブルになるケースもあると聞く。
「導入当初、歯科医師仲間から冠が外れやすいとの声があったのは確かです。原因はCAD/CAM冠の材料であるハイブリッドレジンは接着しやすい面が少なく、専用の接着セメントを使ってもくっつきにくかったからだといわれています。しかし、最近は接着セメントに改良が加えられて、接着セメントとハイブリッドレジンとの間にできる膜(ボンディング)の質が向上したうえ、土台となる支台歯の作り方が改善したことで接着が良くなりつつあります」
大臼歯は最も圧力がかかる歯だ。ハイブリッドレジンは硬質レジンよりも強度があるとはいえ、割れないか心配だ。
「絶対大丈夫ということは言えません。ただ、業界団体は自主的に規格を作り、小臼歯とは別の、強度・耐久性が向上した材料を開発しつつあります。色についても光の透過性などの点で違いがある。気づきにくいが他の歯と変わらないとは言い切れません」
本来、虫歯の治療はできるだけ歯を削らないことが基本だ。歯の表面を覆うエナメル質は防御機構だからだ。それなのに銀歯よりも土台の歯を多く削るCAD/CAM冠に問題はないのか。
「冠が本当に必要と判断される歯は、神経を取る治療を行わなければなりません。この場合、大きく削ったとしても問題はありません。ただし、見た目重視で無理にCAD/CAM冠を使おうとすれば話は別です。その時は神経が残せる歯であっても、神経を取る治療が行われるかもしれません。これは本末転倒です」
いずれにせよ、CAD/CAM冠は臨床で使われ始めてから間がない治療法。信頼できる歯科医師から他の治療法を含めて十分な説明を受け、納得してから治療を決断することだ。
引用 https://hc.nikkan-gendai.com/articles/240709
それから、費用的な面が自費治療で高くなることは事実です。
ただし、調べて分かったことですが、
2014年4月から第一小臼歯、第二小臼歯、(真ん中の歯から数えて4番・5番目の歯)、
2017年12月から第一大臼歯(6番目の歯)が、CAD/CAM装置使用に限り、
保険で白い歯を入れられるようになりました。
引用:http://www.nakazawa-shika.com/cerec.html
また、下記のような記事も見つかりました。
保険適用の白い歯での治療は、どこの歯医者さんでも出来るというわけではありません。
「正式に国からの認可を得ている歯医者さん」のみで治療が可能です。
まずは、最寄りの歯医者さんに「CAD/CAM(キャドキャム/キャドカム)冠での保険治療が可能か?」を問い合わせてみてください。
引用:https://mensbiyou.net/cadcam_hybrid_ceramic_201712/
ツイッターの口コミ
条件はありますが、
保険でCAD/CAM冠というものがあります。それなら、白い被せものを保険で出来る場合があり値段は8kくらいです☺️(保険で白いものを作れるのに、保険外の方が利益になるので黙ってるDrもいるのでご参考までに、)— 🍁ちゃんしー。♨️ (@chanee0202) 2019年1月10日
大変ですね。奥歯でした?ならCAD/CAM冠は去年の12月から全部保険適用になったので、最近処置例が増えているそうですよ。割れる心配と言うより外れる心配をしなければならないと僕は歯医者さんから聞きましたが、腕のいい人を探してみてもいいかもです。
— らす (@luxx_kohcha) October 28, 2018
ついでに、病院の吟味が重要なパターンとしてもう1個あるのが、上45下456のどれかに大きな虫歯ができた場合です。最近『CAD/CAM(コンピュータ設計・加工)冠に限り』白い被せ物が保険適応になったため、見た目を一切気にしない人以外はCAD/CAM設備がある病院を探したほうがいいと思います。
— 歯 (@k67529126) 2018年9月11日
まとめ
今回は『セレック』という治療の特徴やメリットについてお話しました。
別のクリニックでも、歯に一番ダメージを与えるのは被せたり外したり何度も治療を繰り返すことだと先生が話していました。
短時間で歯や口腔内にダメージが少ない治療・繰り返し虫歯になりにくい治療をすることが大切なようです。
保険適用の件などについては、実際にクリニックに良く確認されることをおすすめします。
↓歯科矯正のまとめ記事を是非ごらん下さい。